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日本新薬 疼痛用薬トラマールカプセル ファイザー単独販促の契約締結 12月から

公開日時 2013/10/01 03:51

日本新薬とファイザーは9月30日、日本新薬が販売しているがん性疼痛・慢性疼痛治療薬トラマールカプセル(一般名:トラマドール塩酸塩)と、日本新薬が開発中のトラマドール塩酸塩の経口持続性製剤「NS-24」について、ファイザーが12月1日から単独で販促活動するライセンス契約を締結したと発表した。販売は引き続き日本新薬が行う。

トラマールはオピオイド受容体作動作用とモノアミン増強作用(ノルアドレナリン及びセロトニン再取り込み阻害作用)によって鎮痛効果を示す麻薬非指定のオピオイド鎮痛薬。日本新薬が2010年9月から非オピオイド鎮痛薬で治療困難ながん性疼痛の鎮痛を適応に販売を始めた。

そして、トラマールは今年6月に慢性疼痛の適応を追加し、整形外科や一般内科などカバー範囲が広くなった。日本新薬はトラマールの価値最大化と営業リソースを検討した結果、販促活動の委託が最良と判断した。日本新薬は今後、月経困難症治療薬ルナベル(13年度売上目標52億円、前年度比12.4%増)、ED治療薬シアリス(同36億円、6.8%増)、肺動脈性肺高血圧症治療薬アドシルカ(同27億円、41.1%増)、アレルギー性鼻炎治療薬エリザス(同30億円、39.9%増)、骨髄異形成症候群治療薬ビダーザ(同100億円、42.6%増)――といった成長を見込む新薬群を中心にMR650人を投入する。

一方、疼痛領域を重点領域のひとつに位置付けているファイザーのプライマリー・ケア事業部門は、神経障害性疼痛治療薬リリカや、非ステロイド性消炎・鎮痛薬セレコックスを手掛けている。両剤ともトラマールとは作用機序が異なり、リリカは主に神経系に分布するカルシウムイオンチャネルのα2δサブユニットに結合して鎮痛作用を発揮、セレコックスはCOX-2という酵素の働きを選択的に阻害して炎症に関与するプロスタグランジンの生成を特異的に抑制する。ファイザーは、異なる機序の疼痛治療薬を持つことで、「さらに多くの患者さんに貢献できると期待している」とコメントしている。

なお、トラマールは1日100~300mgを4回に分割経口投与するが、「NS-24」は1日1回製剤として、日本新薬が12年4月から、がん性疼痛と慢性疼痛を対象にフェーズ3試験を行っている。日本新薬が製造販売承認を取得後、ファイザーがトラマールと同様に単独で販促活動する。

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