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ファイザー PARP阻害薬・ターゼナで「遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん」の適応を一変申請

公開日時 2025/05/08 04:50
ファイザーは5月7日、PARP阻害薬・ターゼナカプセル(一般名:タラゾパリブトシル酸塩)について、「遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん」に対する一変申請を行ったと発表した。日本では現在、前立腺がんに対し、BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんの適応で承認されている。今回の一変申請は、特定の遺伝子変異を問わない遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がんに適応を広げることを目的としたものとなる。

一変申請は、相同組換え修復遺伝子変異を問わない遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした国際共同第3相試験(TALAPRO-2試験)における全生存期間(OS)の最終解析結果などに基づく。

同試験では、これまでに主要評価項目である画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)において、タラゾパリブとエンザルタミド併用投与群はプラセボとエンザルタミド併用投与群と比較して有意な延長が示されていた。今回重要な副次評価項目であるOSの最終解析において、タラゾパリブとエンザルタミド併用投与群はプラセボとエンザルタミド併用投与群と比較して統計学的かつ臨床的に意味のある延長が認められた。

安全性については、2年の追跡期間中にタラゾパリブとエンザルタミド併用投与群に新たな安全性の懸念は認められず、これまでの報告と同様に管理可能な安全性プロファイルが示された。

ターゼナはDNA修復で重要な役割を果たしているPARP1とPARP2の阻害薬。PARP触媒活性の阻害とPARPトラッピングという2つの機序によって、相同組換え修復または他のDNA修復経路に関与する遺伝子に変異または欠損がある腫瘍細胞で合成致死を誘導する。また、非臨床試験の結果から、PARP阻害薬であるタラゾパリブとアンドロゲン受容体シグナル伝達経路阻害薬であるエンザルタミドを併用投与することで相補的に働き、相同組換え修復遺伝子変異の有無にかかわらず、両薬剤に対するがんの感受性が高まると考えられている。
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