血液検査薬市場 19年に431億円 13年比6.4%増 Dダイマーなど凝固・線溶検査好調
公開日時 2014/07/08 03:50
富士経済はこのほど、臨床検査市場の調査結果をまとめ、2013年の血液検査市場の検査薬は405億円(前年比1.8%増)、19年には431億円(13年比6.4%増)に成長するとの見通しを示した。血栓症の判定に用いるDダイマーなど凝固・線溶検査が好調なことなどが理由。凝固・線溶検査市場は13年144億円(前年比3.6%増)、19年には170億円(13年比18.1%)となる見込み。
この調査レポートは同社専門調査員が調査対象企業や関連企業・団体などにヒアリングしたり関連文献を併用してまとめたもの。
また、規模は小さいながらも、ハンディタイプの血糖分析装置市場も成長しているという。その専用検査薬は13年11.8億円(前年比1.7%増)、19年には14.5億円(22.9%増)になる見込み。ハンディタイプは、院内・病棟での血糖測定に使用されていた血糖自己測定装置からの切り替えが徐々に進んでおり、特に電子カルテに測定値が自動転記される高額製品を導入する医療機関が増えているという。これに伴い、参入企業各社も通信機能付きのラインナップを充実させる方向にあるようだ。