働く糖尿患者調査 指示通りの服薬できない時間帯 約3割が「平日の夕食後」
公開日時 2015/08/26 03:51
フルタイムで働き、複数の経口薬を服用する40代~50代の2型糖尿病患者を対象にした意識調査によると、指示どおり服薬できない時間帯として最も多かったのが「平日の夕食後」で28.8%、約3割に上った。
この調査は、糖尿病薬を扱う日本イーライリリーが行ったもので、8月25日に発表された。回答390人(男374人、女16人)のうち、血糖値目標が「達成できている」のは10.0%、「まあままあ達成できている」は32.3%で、過半数は達成できていなかった。薬を指示通り「きちんと服薬できている」のは44.9%で、1日1回の薬剤服用者でも59.2%と、6割にとどまった。
「きちんと服用できている」との回答以外の患者215人に、指示通り服薬できない時間帯を尋ねたところ、最も多いのが「平日の夕食後」(28.8%)で、次いで「休日の夕食後」(20.9%)だった。その理由の57.2%は、外出先に薬を持っていき忘れることがあるためだった。同社は、「忙しい中で、外出先での服薬をなくしたり、服薬回数の多さを考慮することが、治療を続けるポイント」だとしている。