アストラゼネカ（AZ）は12月25日、コミュニケーションアプリ「LINE」の公式アカウントを開設し、医療関係者向けに情報提供を開始したと発表した。医療関係者が利用するには、AZの会員サイト「MediChannel」に会員登録後、LINEアプリをダウンロードするなどの手続きが必要となる。医療関係者向けにLINE公式アカウントを開設して情報提供するのは国内初という。

AZはLINEを通じて、▽新着コンテンツ情報▽セミナーやイベントの開催情報▽製品に関する新着Q＆A――などのお知らせやニュースを配信する。AZは、従来のeメールではこれらの情報が埋もれがちになっていたと指摘。その上で、「LINEのメッセージは、eメールに比べてより簡潔で、少ない頻度での配信を予定しており、多忙な医療関係者に適していると考える」としている。

MediChannelには従来から会員のコンテンツ利用状況などの解析に基づいたパーソナライズ化機能があったが、LINEの導入によって、さらに充実したメッセージのセグメント化が可能になるという。このため登録会員は、自身の専門領域や所属組織による興味、関心により合致した情報を入手できるようになる。

MediChannelはAZが運営する医師、薬剤師、看護師だけが閲覧できる会員制オウンドメディアで、現在の登録会員数は約12万9000人。LINEの国内登録者数は5800万人以上。AZによると、日経メディカルOnlineの医師会員及び薬剤師会員を対象にした調査で、LINEを月１回以上利用している人は医師の44.2％、薬剤師の56.4％を占める。