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日本BD 薬局ロボット発売 自動で入庫・棚入れ 局内物流・業務効率化

公開日時 2019/03/04 03:50
日本ベクトン・ディッキンソン(日本BD)は3月1日、保険薬局での医薬品の入庫、棚入れ、払い出しを自動で行う薬局ロボットを発売したと発表した。倉庫内への医薬品の入庫、棚入れ、処方せんにもとづく払い出しを自動化。薬局内の物流と業務の効率化を図る。在庫管理も行え、廃棄コストをゼロに近い水準まで抑えることができるという。ロボットの主な販売対象は、処方せんが月3000枚以上の薬局やドラッグストアという。
 
製品名は「BD Rowa Vmaxシステム」。医薬品卸から納品された医薬品を、担当者がバーコードを読み取り、ロボット内に送り出す。すると自動的に倉庫内に入庫し、ロボットアームで棚に並べる。処方せん情報に基づき棚から医薬品をピックアップし、払い出す。
 
バーコード管理により、未開封、開封済みの医薬品を識別する。開封済みで有効期限が短い医薬品から優先して払い出す。有効期限が迫った医薬品リストを表示することもできる。それにより在庫管理を効率化でき、廃棄コストを削減できるという。同社の広報担当のココノッツ社によると、「導入された薬局では、限りなくゼロに近づけることができる」という。
 
オプションとして、薬局の営業時間外でも、薬剤が受け取れる装置も販売する。処方せんを受け取った薬剤師が、あらかじめ患者と対面で他の薬剤の使用状況を確認し、処方内容の監査を行ったうえで服薬指導を実施。その上で、患者の都合がよい時、薬剤を受け取れる。
 
大阪の梅田薬局で初稼働
 
日本BDによると、「BD Rowa Vmaxシステム」の第1号機は3月1日、大阪市北区の医療モール「大阪梅田メディカルセンター」の梅田薬局に導入された。患者が自分の都合に合わせて受け取れる装置も備えた。
 
梅田薬局を運営するメディカルユアーズの渡部正之社長は、「BD Rowa Vmaxの導入により、薬剤師が対物業務に追われていた現状を脱却し、調剤のスピードと正確性を向上するのはもとより、服薬指導などの対人業務により時間が割けるようになることで、患者さんの満足度向上とドクターからの信頼獲得を目指す」とコメントしている。
 
同薬局が第1号となったのは、このロボットが調剤業務にいかに貢献でき、どのようなケースで成果が期待できるかを検討していた中で、同薬局を経営するメディカルユアーズ社が興味を持ち、実証実験を兼ねて導入することになったからという。共同でワークフローを開発し、多くの人に目に触れるなどの立地の良さも背景にあるとしている。
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