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【World Topics】魚の商品表示、1/3は誤り

公開日時 2014/10/14 03:50

アメリカで売られている魚には誤った商品表示がつけられている。海洋資源保護の活動で世界的に知られているNPO法人”Oceana”(http://oceana.org/en)の調査でわかった。”Oceana”によれば、米国のスーパーマーケットの鮮魚売り場で売られている魚の商品表示の1/3程度は誤っている可能性があるという。(医療ジャーナリスト 西村由美子)


http://oceana.org/en/blog/2013/02/oceana-ceo-a-shocking-report-on-your-seafood


調査は2010年から12年にかけて、全米の12の地域で実施されたサンプル検査の解析結果をまとめたもの。採取された1215のサンプルのおよそ1/3の商品表示に誤りがあった。たとえば,米国でポピュラーなRed Snapper(フエダイの一種)についてみると、Red Snapperと表示されて売られていたサンプル120のうち、28は同じSnapperの別種で、Red Snapperではなかった。また、17はそもそもSnapperには属さない魚であった。このような表示の誤りは全米いたるところで観察されたが、誤った表示の出現率は地域によって偏りがあり、調査対象地域中では南カリフォルニアが最悪であった。


表示間違いがもっとも多く発見されたのは寿司屋であったとの報告は消費者を震撼させた。次いで、一般レストランに表示間違いが多く、もっとも表示に誤りが少なかったのは鮮魚店(スーパーなどの鮮魚売り場を含む)であった。


この調査発表を受けて、ウォ−ルストリートジャーナル紙が行った読者調査に対し、89%が驚きをかくせず、怒りを感じていると回答し、「食品の誤表記はアレルギー反応がある人には非常に危険」との危惧、「寿司屋にディナーに行ったあとでニュースを聞き、具合が悪くなった」という感想、そして、「もう魚の切り身は買わない。これからは“丸ごと買い”だけにする」という決意表明までが聞かれた。
 


 

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