CSLベーリングは１月17日、手術時の組織の接着に用いる「タコシール組織接着用シート」を発売したと発表した。既存製品のタココンブの次世代製品と位置付け開発したもので、適応に泌尿器外科領域の手術を追加し、室温保存が可能にし扱いやすくしたのが特徴。

有効成分であるヒトフィブリノゲン及びヒト由来のトロンビン画分を固着させたシート状生物学的組織接着・閉鎖剤。乾燥状態のままか、生理食塩液でわずかに濡らした後、組織及び臓器の創傷部位に貼付して使う。

効能・効果：「肝臓外科、肺外科、心臓血管外科、産婦人科及び泌尿器外科領域における手術時の組織の接着・閉鎖」
薬価：3.0cm×2.5cm１枚1万1296.90円、4.8cm×4.8cm１枚３万1936.50円、9.5cm×4.8cm１枚６万0091.80円
市場予測（ピーク時６年後）：投与患者数10万人、販売金額61億円（中医協資料）

この製品は11年９月26日に承認され、11月25日に薬価収載されていた。