アステラス製薬はこのほど、海外の製薬会社や研究機関と共に国際的な官民パートナーシップ（PPP）を創設し、途上国を中心に蔓延する住血吸血症に対する治療薬開発に参画すると発表した。住血吸血症は、適切な治療を受けないと、貧血、成長障害、学習能力の減退などを招き、生命に関わることもある寄生虫による感染症。途上国を中心に２億人以上が感染しているといわれ、特に適切な治療が行われていない就学時前の子どもに対する治療薬開発が今回の取り組みの狙い。

PPPは、医薬品開発を支援する非営利団体TI Pharmaがコーディネーターを務め、、製薬会社のアステラス製薬、医薬品・化学品企業の独メルク、バーゼル大学関連の研究機関Swiss TPHによって創設され、それぞれが持つ技術を持ちより、治療薬開発を進める。