AWSと慈恵大学 包括連携協定を締結 附属4病院の医療データ統合推進「先進的なモデルケース目指す」
公開日時 2026/04/17 04:52

アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)と学校法人慈恵大学は4月16日、医療DXの包括的推進に向けた連携協定を締結した。東京慈恵会医科大学附属病院など首都圏で展開する附属4病院(2604床)の医療データの統合を推進し、安全性の高い医療情報統合プラットフォームの構築を目指す。取り組みを通じて、安全で精度の高い医療の提供や患者とのコミュニケーションの充実などの価値向上につなげていく。慈恵大学の栗原敏理事長は「より良い医療を患者さんに継続的に提供することで、我が国における医療情報活用の先進的なモデルケースになる」と述べた。
◎2千床超の医療データ集約 病院間でのシームレスなデータ共有や連携強化目指す
慈恵大学では、東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区、1075床)▽葛飾医療センター(東京都葛飾区、371床)▽西部医療センター(東京都狛江市、494床)▽柏病院(千葉県柏市、664床)―の4病院、計2064床を運営している。両者の連携により、4病院の医療データの統合や利活用を推進。大規模データを統合プラットフォームに集約し、病院間でのシームレスなデータ共有や診療連携の強化を目指す。また、医療データの高度分析により、診療品質の向上や医療安全対策の推進、病院間リソース配分の適正化にもつなげ、効率的な医療提供体制を構築していく考えだ。
◎生成AIによる業務支援 医療者と患者のコミュニケーション充実にも期待
こうした取り組みにより、転院時や複数病院受診時にも過去の診療履歴を統合的に参照でき、より正確な診断と最適な治療方針の決定につながるほか、医療安全対策の強化も実現。加えて、生成AIによる業務支援により、医療従事者が患者とのコミュニケーションに多くの時間を割けるようになり、データ活用で情報の確認や説明もスムーズになると期待されるという。
このほか、生成AIの活用による医療従事者の働き方改革や研究イノベーションの加速、次世代の医療人材育成にも取り組んでいく。さらに、地域医療機関や介護施設とのデータ連携プラットフォームを整備することで、地域包括ケアの推進にも力を入れるという。
◎第1ステップは健診部門のDX 生成AI用いて疾病リスク予測モデルを研究開発
連携の第1ステップとして、健診部門のDXを推進。健診データの統合管理・可視化システムを構築し、受診者の満足度向上につなげるほか、生成AIを用いた個別最適化された保健指導の手法開発や疾病リスク予測モデルの研究開発を進める。