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米国発 医師と患者もフェイスブック?

公開日時 2013/03/21 04:00

2011年の調査では(”Journal of general Internal medicine”)医学生の94%、研修医の79%、医師の42%がなんらかのソーシャル・メディアを利用していた。利用者ほぼ全員が「個人的な利用」に限定していると回答しているが、医師の利用者の35%は患者または患者の家族から「友達リクエスト」を受け取ったことがあると回答している。だが、58%の医師は患者や患者の関係者からのリクエストを「常に断って」いた。(医療ジャーナリスト 西村由美子)


また、医師向けアプリケーションを開発しているEpocrates, Inc.社が2012年に実施した調査によれば、調査対象となった医師の82%が他の医師とのコミュニケーション・ツールとしてソーシャル・メディアを利用していた。実際、医師限定のSNSであるDoximityを同僚や友人の医師への質問などに利用しているという医師は多い。だが、同社の調査でも、患者とのコミュニケーションにソーシャル・メディアを利用していると回答した医師は8%にとどまっている。


医師と患者のコミュニケーションにデジタル・メディアを積極的に活用しているのはHMOのカイザー・パーマネンテであるが、この場合に使われているのはカイザー・パーマネンテが提供しているメンバー限定のポータルサイトなどで,一般公開されているメディアではない。


米国医師会の倫理委員会は2011年に「(医師は)適切な医師−患者関係の維持に努めるべし(maintain appropriate boundaries of the patient-physician relationship)」とのガイドラインを提示した。だが、多くの医師は、このようなガイドラインや勧告を待つまでもなく、医療機関のポータルサイト等を通じての患者に対する情報提供はしてもよいが、フェイスブックなどで患者と「友達になる」のは”快適ではない”(wouldn’t feel comfortable)と語っており、かなり自覚的で明確な行動上の線引きを行っている。

 


 

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