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埋もれているWeb講演会の視聴データを掘り起こし  (2/2)

定量分析から講演会の改善、医師のニーズに応える

公開日時 2021/12/02 09:50
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Web講演会の評価をスコアリングして業界平均などと比較

──「WebinarAnalytics」の特長を教えてください。

岡田 「WebinarAnalytics」は、Web講演会ごとに実施結果を定量的に振り返り、分析できるオンライン上のダッシュボードサービスです。岸端さんからお話いただいた離脱シーンやポーズ・巻き戻しなどの視聴者の行動(インタラクション)を可視化し、時間の分析とシーンの分析がグラフィカルに行えるほか、講演会実施の翌朝にはデータ反映されるため、スピーディな分析も可能となります。



また、Web講演会を評価する分析軸として当社独自の採点方法によるスコアリング機能を設け(1~100点までA~E評価)、Web講演会ごとの評価を比較できるようにしました。年間2,300件のWeb講演会の運営をサポートする当社の強みを生かして、講演会ごとのデータを蓄積することにより、自社内の過去データとの比較だけでなく、当該疾患領域における業界全体の平均値を用いてベンチマークとなるスコアリングも可能です。

データを蓄積しながら評価し、Web講演会の質改善を図っていくことにより、ベストプラクティスに限りなく近づけていくよう支援できればと考えています。


岸端 このデータは製薬業界特有といってもよい、面白いデータだと思います。自社データのみで分析していても、見えないものはたくさんあります。売上データなどもその一つだと思います。市場データと比較して、はじめて自社の売上データの示す意味合いが把握できるからです。

つまり、自社データを分析するうえでは、客観的な比較データが必要となるわけです。研究開発型の業界にいれば、その意味合いは十分に承知しているはずです。

岡田 比較臨床試験におけるプラセボ群や対象群といったデータですね。

岸端 はい、その通りです。今後、客観的な行動データを、いかに創出していくかが、製薬業界においてデジタルマーケティングを推進していくうえで不可欠になっていくものと考えています。

──「WebinarAnalytics」で得られたデータは今後どのように活用していきますか。

岸端 私たちの活動は、今も昔も顧客エンゲージメントを高めていくことにあります。その方法が時代とともに変化していることを頭では理解していたものの、実感が沸かないという製薬企業関係者も少なくありませんでした。

いみじくもCOVID-19がその変化を加速させ、誰もが変化を体感したアフターコロナの時代においては、コンテンツの質、チャネルの選択、情報提供のタイミングを顧客ごとに最適化していく時代へと急激にシフトしていくことになると予測しています。その観点からも、ニーズの高いWeb講演会の行動データは非常に有用であり、新たな分析軸をもった「WebinarAnalytics」を活用していくことで、デジタルマーケティング改革につながっていくのではないかという大きな期待があります。

同時にWeb講演会の質を上げていく中で、先生方の満足度を評価していく仕組みが必要です。行動データは信頼度の高い客観的なデータですが、あくまでも医師のニーズを判断する一つの材料にすぎませんし、エモーショナルな部分も含めて顧客目線で各先生方のニーズを捉えていけるような人材の育成が重要であると考えており、いろいろな視点を持ってデータを扱う人材づくりに取り組んでいきたいと思います。
   
岡田 「WebinarAnalytics」も、視聴者のニーズの変化に合わせて変化していくことが、ユーザーである製薬企業のニーズを満たしていくことが分かりました。これまでWeb講演会を振り返る際の指標や尺度がなかったのですが、客観的データという“共通言語”ができたことにより、製薬企業と同じ目線でデータ分析を踏まえた改善施策に取り組めると考えています。ともに進化を続けていきたいと思います。

──本日はありがとうございました。


■医療系Web講演会について医療系Web講演会は、ホテルや会議室といった会場やスタジオでの講演を撮影・収録し、インターネット上で配信する形の講演会です。実際に会場で行うセミナー・講演会と異なり、スタジオ(会場)で講演を行い視聴者は自宅や病院など国内・海外各地からPCやスマートフォンで視聴することができます。Jストリームは年間約2,300件の医療系Web講演会実施をサポートしています。

医薬・医療業界向けソリューション詳細
https://www.stream.co.jp/solution/industry/pharma_lifescience/

■株式会社Jストリーム

Jストリームは1997年の設立以来、動画配信を主軸に事業展開を続けており、年間約2,300件の医療系Web講演会実施をサポートしています。
自社で保有・運営する独自のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を活用した動画配信に加え、これまで積み上げてきたノウハウを活かした動画の企画・制作・運用やWebサイト制作、システム開発、動画広告による収益化支援まで総合的なサービスとソリューションを提供することで、あらゆる企業活動における動画の活用を支援しています。

お問い合わせ:https://www.stream.co.jp/contact/

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