ノバルティス ファーマ
公開日時 2001/12/06 23:00
慢性骨髄性白血病(CML)治療剤グリベックカプセル(一般名:メシル酸イマチニブ)を12月7日の薬価基準収載と同時に発売。 CMLの病因となるbcr-abl遺伝子産物(チロシンキナーゼ)を選択的に阻害するように設計された分子標的治療薬。1日1~2回の経口投与で、従来の第一選択薬であるインターフェロンで奏効しない患者にも高い血液学的効果と細胞遺伝学的効果を示す。CMLの国内患者数は約5000人。オーファンドラッグに指定され、優先審査により今年4月の申請から約7ヵ月で承認を取得した。現在、世界50以上の国・地域で承認済み。 海外での適応はインターフェロン不応または不耐容(副作用で投与できない)のCMLとされているが、日本ではインターフェロン未治療例にも使用できることから、今後、長期投与による生存率などの臨床データを積み重ねることによって、CMLの第一選択薬になるものと期待される。ピーク時(4~5年後)売上高見込みは約160億円。