万有製薬/オンコセラピー・サイエンス社
公開日時 2002/07/19 23:00
22日、肝臓がんに関わる新規遺伝子を単離した東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授らと共同研究を行っているオンコセラピー・サイエンス社と、万有製薬がその遺伝子を利用した分子標的治療薬開発のための候補化合物スクリーニング系を構築するための契約を締結したと発表。副作用の少ない肝臓がんの分子標的治療薬の創薬をめざす。 中村教授らは、肝臓がんで2万3000種類の遺伝子の働きをcDNAマイクロアレイにより網羅的に研究、肝臓がんで特異的に発現し肝細胞のがん化に直接関与していると予想される威厳しを複数単離した。その遺伝子の働きを抑えれば、がん細胞の増殖だけを阻害し、正常細胞には毒性を示さない、副作用の少ない新世代の分子標的治療が可能になると期待されている。 オンコセラピー・サイエンス社は、中村教授のがんに関する研究成果から分子標的治療薬のスクリーニング系の開発と標的遺伝子の構造や機能に基づく分子標的治療薬の開発を目的に設立された研究成果活用型ベンチャー企業。