大塚製薬 抗精神病薬、米国で発売へ
公開日時 2002/11/18 23:00
大塚製薬は11月18日、非定型抗精神病薬「アビリファイ」(一般名:アリピプラゾール)の新薬承認通知書をFDAから取得したと発表した。アビリファイは、大塚製薬が1988年に発見、99年から欧米でブリストルマイヤーズ スクイブ(BMS)と共同で開発してきたもので、ドパミンD2受容体に対し、パーシャルアゴニストとして働くという、他の定型・非定型抗精神薬とは異なる作用機序を持つ。ドパミン受容体が過度に刺激されている場合には抑制的に作用し、刺激が低下した場合には賦活することにより、脳内のドパミン神経系活動を安定させる。アビリファイは、米国で大塚アメリカファーマシューティカルIncとBMSが共同販売する。ヨーロッパでも01年12月に申請済みで、承認後、共同で販売する予定。また、両社は、米国で、双極性障害やアルツハイマー病に伴う精神障害について、アビリファイの臨床試験を進行中。日本では、03年春ごろ申請予定。