リリー FDAが骨粗しょう症治療薬承認
公開日時 2002/12/02 23:00
日本イーライリリーは12月2日、米国食品医薬品局(FDA)が、米イーライリリー・アンド・カンパニー社開発の遺伝子組換え型注射剤「テリパラタイド」を、骨折リスクの高い閉経後女性の骨粗しょう症治療薬として承認したと伝えた。同時に、骨折リスクの高い男性の原発性あるいは性腺機能低下症による骨粗しょう症患者の骨量増加についても適応を認めた。従来の骨粗しょう症治療薬は骨吸収抑制剤で、主に破骨細胞と呼ばれる骨を溶かす細胞の数や働きを抑えることで骨量減少を抑制、阻止する働きだった。これに対しテリパラタイドは、骨芽細胞と呼ばれる骨を形成する細胞の数を増加させ、活動を活発にすることで新しい骨を形成する。