日本ベーリンガーインゲルハイムは１月15日までに、徐放性抗血小板剤「ジピリダモール」（一般名、日本での製品名：ペルサンチン）と低用量アスピリンの投与で、脳卒中の二次予防での出血リスクが、通常用量アスピリン、血小板糖たん白Ⅱb/Ⅲa受容体阻害薬、チェノピリジン系薬に比べて低いことを示す、米国心臓協会のメタアナリシスによる研究結果を伝えた。約34万人の患者を対象とした同メタアナリシスの結果によると、抗血小板薬に伴う出血リスクを「軽度」「重度」「消化管」「脳内」の４項目に分類した結果、低用量アスピリンとジピリダモールの併用療法では「重度」が１％報告されたのみだった。これに対し、通常用量アスピリンは「軽度」が6.5％、チェノピリジン系薬では5.1％、静脈用血小板糖たん白Ⅱb/Ⅲa受容体阻害薬、経口用同薬もそれぞれ「軽度」が6.5％、19.8％発生。これらではさらに、「消化管出血」も高い頻度で報告されたという。