ミクス編集部集計 MR1人当たり生産性 トップは中外製薬の4億7240万円 生産性3億円超の企業5社
公開日時 2026/07/03 06:52
ミクス編集部が製薬各社の「MR1人当たり生産性」を試算したところ、トップは中外製薬の4億7240万円となった。25年の好業績に加えてMR数維持(増減なし)が生産性向上の要因。2位は参天製薬の4億270万円で、国内医療用医薬品の売上高が減収したものの4億円台をキープした。3位はアステラス製薬の3億9630万円、4位は小野薬品の3億6320万円、5位はあすか製薬の3億2740万円で、生産性3億円超の企業は計5社となった。
編集部が試算した「MR1人当たり生産性」は、製薬各社が公表した直近の国内医療用医薬品売上高と、MR数アンケートの調査結果(ミクス6月号掲載)を用いて試算したもの。
◎中外製薬 業績伸長とMR数維持で1人当たり生産性の向上に寄与
MR1人当たり生産性で第1位となった中外製薬は、2024年の1人当たり生産性4億6110万円から1130万円増の4億7240万円にアップした。25年12月期業績で9期連続の増益を確保し、当期の営業利益で初めて6000億円超を達成し、営業利益率49.5%と高い収益性を示したことに加えて、MR数も増減なしだったことが一人当たり生産性を押し上げる要因となっている。26年の売上高予想も5.4%増の過去最高を見込んでおり、さらなる生産性向上が見込まれる。
◎参天製薬は生産性4億円維持 アステラス製薬は国内業績伸長で生産性アップ
2位の参天製薬は、4億270万円と4億円台を維持したものの、国内医療用医薬品売上高の減収に伴い、1人当たり生産性は前年度比で6170万円の減少となった。なお、参天製薬のMR数は320人で前年に比べて増減なし。3位のアステラス製薬の生産性は3億9630万円だった。こちらは国内売上高(前年比13.2%増)が伸長したことで、生産性も前年度比6260万円と大幅に増加した。なお、上位3社はいずれもMR数を維持した企業が並んだ。
◎小野薬品 売上減収もMR数のダウンサイジングで1人当たり生産性はプラスに
4位の小野薬品のMR1人当たり生産性は3億6320万円で前年度比950万円増。ただ同社の25年度医療用医薬品の売上高は前年度比3.6%減収となっており、加えてMR数を前年比50人減員したことから、MR1人当たり生産性がプラスになっていることも分かった。このほかMR1人当たり生産性3億円超企業にあすか製薬が入った。同社のMR数は180人で1人当たり生産性の上位ランク企業の中で最も少ない。同社は25年度業績が増収増益だったこともあり、1人あたり生産性は3億2740万円で3億円台に乗せた。生産性2億円台の企業には、ツムラ、MSD、エーザイ、大塚ホールディングス、日本臓器製薬の6社が名を連ねた。
小野薬品のほか、ツムラ、エーザイ、明治ホールディングス(医薬品)などでは、MR数を減少させつつも、生産性は増加する結果となった。これまでダウントレンドが著しかったMR数は、企業ごとに濃淡はあるものの26年調査では減少幅が緩やかになった。新たな変化が国内売上高やMR1人当たり生産性に今後どう影響するかが注目される。