藤沢薬品 「ミカファンギン」FDAが追加データ求める
公開日時 2003/02/03 23:00
藤沢薬品工業は2月3日、子会社フジサワ ヘルスケア インクが米国で申請中のキャンディン系注射用抗真菌剤「ミカファンギン ナトリウム」(一般名)について、FDAから追加データを求められたと明らかにした。今年の早い時期の承認を目指していたが、実現困難な状況となった。同剤は、①造血幹細胞移植領域の真菌感染症予防②カンジタ症③アスペルギルス症の二次療法――を適応症に、02年4月FDAに申請。当初、おおむね1年程度で承認されると見られていたが、今年1月29日(現地時間)にFDAから受け取った審査状況の通知では、3適応すべてが「新薬承認可能」(Approvable)とはなっていなかった。通知で特段の指摘事項はなかったが、FDAの最終的な判断のためのデータが求められているという。同剤は02年12月、日本で「ファンガード点滴用」として発売。カナダで02年6月に新薬申請、欧州でも今年3月末までに申請予定。