東洋紡績と三井物産は２月５日、バイオ関連の合弁会社「TMセルリサーチ」を設立したと発表した。新会社は、医薬品開発研究と将来の再生医療研究につながる細胞関連について技術開発や製造販売を行う。当面は、医薬品開発研究への細胞基礎技術提供、再生医学研究へのサポートなどの事業展開を計画している。事業所は大阪市北区の東洋紡績本社内に置く。出資金２億5000万円（資本金１億2500万円、資本準備金同）で、出資比率は東洋紡65％、三井物産35％。社長には、東洋紡敦賀バイオ工場長の曽我部行博氏が就いた。両社の研究開発関連社員らの出向で要員10人。08年度売上15億円を目指す。東洋紡は細胞工学や臨床診断薬などの技術から生まれた医薬品開発研究用試薬、臨床診断薬などの市場に販売。三井物産は、診断システム構築を中心にバイオ事業展開を長期戦略に掲げ、基盤作りに取り組んでいる。