山之内製薬 台湾子会社の工場閉鎖へ
公開日時 2003/02/20 23:00
山之内製薬は2月20日、子会社、台湾山之内製薬の製剤工場を04年6月で閉鎖することを決めたと発表した。国際競争力強化を目的とした生産体制見直しの一環。台湾山之内製薬は今後、取り扱い製品の見直しを行った上で、台湾での有力製薬企業へのアウトソーシングを段階的に進める。同工場では40品目を超える多品種生産を行っているが、工場設備の老朽化が進むなど、台湾山之内製薬は生産効率の向上を課題としていた。また、台湾では、02年に医薬品製造の外部委託がほぼ全面的に可能となる規制緩和が実施されたほか、WTO加盟による関税率引き下げなどで医薬品製造や輸出入にかかわる環境が変化。自社工場を保有する必要性が薄くなっていた。