キリンビールは３月13日、群馬県高崎市萩原町で建設を進めていた医薬カンパニー生産本部のバイオ研究棟が同18日に完成すると発表した。今年４月稼動予定。遺伝子組み替え医薬品の生産に関する研究開発の機能を持ち、生産細胞や微生物構築、培養・精製プロセス検討やスケールアップ、大量サンプル調整、製剤処方検討を行う。同棟は鉄骨２階建て、建物面積1609平方メートル、述べ床面積3219平方メートル。精製プロセス関連機器、製剤処方検討関連機器などの設備を持つ。研究要員は約50人体制。同本部生産技術センターの研究開発機能は、研究棟建設中の同本部敷地のほか医薬探索研究所（高崎市宮原町）、医薬開発研究所（前橋市総社町）の県内３ヵ所に分散。一ヵ所に集中させることで、医薬事業の将来の柱のひとつとして期待されるヒト抗体医薬などの研究開発を加速させる狙い。02年から建設を進めてきた。