田辺製薬 がん疼痛治療で口腔内粘膜吸収製剤
公開日時 2003/03/18 23:00
田辺製薬は3月18日、米セファロン社と、速効型の口腔内粘膜吸収フェンタニル製剤(鎮痛製合成麻薬)の導入契約を結んだと発表した。同製剤はスティック状のユニークな剤形。契約締結により田辺製薬は同製剤とその改良型の独占的導入権を取得、国内で開発、販売を行う。フェンタニルは経口で消化管から吸収させるより口腔粘膜からの吸収の方が血中に速やかに移行するとされており、同製剤は、作用部分を口腔粘膜に接触させるため長さ約10センチの棒の先端に薬剤を取り付けた。口腔内にふくみ、約15分で溶ける。田辺製薬は年内に国内で臨床試験をスタート。06年申請、07年承認を目指す。ピーク時年間50億円の売上を見込んでいる。