厚労省 12月医療費1.6%マイナス
公開日時 2003/04/24 23:00
厚生労働省は4月24日までに、「MEDIAS―最近の医療費の動向」12月分をまとめた。医療費総額の伸びは対前年同月比1.6%減で、老人保健の2.3%減が足を引っ張った。高齢者対象の制度改正・診療報酬改定があった10月の3.5%減(老人保健2.9%減)、11月の2.5%減(同3.0%減)よりいくぶん回復したものの、02年度上半期(4~9月)の0.2%減(同2.2%増)に及ばない。02年10月の、高齢者の定額負担廃止と所得に応じた負担割合アップ、老人医療在宅総合診療料廃止の影響を裏付けるように、下半期に入り老人保健は、プラス基調だった上半期から逆転。その傾向はこの月も変わらないが、10月より若干回復したとも言える。一方、10月に5.5%減と一時的に落ち込んだ被用者保険は、11月3.1%減、12月2.4%減と着実に回復し、4~9月(3.4%減)よりむしろマイナス幅が小さくなった。