中医協は９月５日の診療報酬基本問題小委員会で、国立病院など10施設を対象
に試行している急性期入院医療の定額払い方式について、４病院からヒアリン
グを実施した。各院長らは、在院日数の短縮など同方式によるメリットを感じ
ながらも、重症度が反映されていないなどの課題があることを指摘した。98年
11月スタートした同方式は、施行期間５年間を経た今年11月に見直すことにな
っており、中医協の今後の議論で内容を詰める。

各病院が指摘した主な内容は次の通り。

▽桜井芳明仙台病院長「退院時一括払いが高額で患者の負担感が大きく収納方
法に工夫が必要」
▽朔元則九州医療センター病院長「医療の質担保のため医療監視、指導、監査
の徹底が必要」
▽澤田健岐阜社会保険病院長「新薬と特定医療材料の採用がやや制限される」
▽飛永晃二健康保険諫早総合病院長「同一疾患でも症例ごとに症状のばらつき
が大きい帯状疱疹などは適用に苦慮」