厚労省・検討会部会 人間工学の視点で規格違い事故防止
公開日時 2003/09/18 23:00
厚生労働省の医療安全対策検討会は9月18日、第6回医薬品・医療用具等対策
部会を開催。薬剤の規格違いによる事故防止について検討している「規格ワー
キンググループ」の原明宏リーダー(あすか薬局管理薬剤師)が、複数の規格
の存在がひと目でわかるよう包装の規格表示部分に統一マークを付けるなど、
「人間工学の視点からの、『ステレオタイプ』の応用」を提案した。
原氏によると、たとえばある薬剤についてより大きな規格がある場合には、包
装の規格表示の右側に右向きの矢印を、小さな規格がある場合には左側に左向
きの矢印を付ける。大小の規格がある場合は、両側に外向きの矢印を付ける。
実現した場合、「新規格の発売などに対応できるようメンテナンスも必要」
(原氏)だ。
また、名称が類似した医薬品の取り違えについて委員から、「承認後に販売名
を変えることも必要。変えることでメーカー側にどのような不利益があるのか、
部会でメーカーからヒアリングするべき」との意見があった。厚労省医薬食品
局安全使用推進室は、「どのような形で対応できるか検討したい」と答えるに
とどめた。