医薬協 後発品使用促進策が実を結ぶのは2、3年後
公開日時 2003/10/06 23:00
医薬工業協議会は10月6日、会員会社44社の経営実態に関するアンケート調査
を発表した。02年度の会員44社の医療用医薬品の売上高は2462億円となり、会
員構成は若干異なるものの01年度の会員44社の2253億円を9%程度上回った。
政府により後発品使用促進策が相次いで打ち出され、後発品メーカーの経営へ
の影響が注目されたが、アンケート結果を受け、医薬協では「後発品使用の診
療報酬上のインセンティブが実態としてまだ十分に機能していないようだ。病
院の中で先発品、後発品の選択を検討している段階。使用促進策が実を結ぶに
は2、3年かかる」とコメントした。「売上高100億円以上の企業はある程度
伸びたが、中堅以下は厳しい」と企業規模により好不調の2極化が進んでいる
ことも指摘した。
02年度の完全回答会社42社の業績は、7.4%の増収、営業、経常各利益とも増
益を記録した。03年度は全44社中27社が増収を予想しているが、医薬協は「メ
バロチンの後発品上市など期待が高かったが、7月の収載以降、競争は非常に
激しく、下方修正がかなりあるのではないか」とコメントした。