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厚労省・委員会 薬剤反応性で個人間に有意差

公開日時 2003/10/22 23:00

厚生労働省は10月22日、薬剤反応性調査試行的事業検討委員会を開き、糖尿病
治療剤「ピオグリタゾン」(販売名:アクトス)と、降圧剤「マレイン酸エナ
ラプリル」(レニベース、ほか)について、患者個人差による有効性、安全性
の違いに関する調査結果を、研究グループが発表した。いずれの薬剤も、患者
の属性で有効性、安全性に有意な相違が見られ、委員の豊島聰国立医薬品食品
衛生研究所医薬品医療機器審査センター長は、「現場医師がどの薬剤を選ぶか
判断するための重要な情報と評価できる。(将来的に)添付文書に(これらの
情報を)記載するなら、さらに掘り下げた研究が必要」と述べた。

調査結果によると、ピオグリタゾンを投与した患者のうち「有効」だったのは、
性別では女性が多く、HbAlc(グリコヘモグロビン)、BMI(肥満度)、レプチ
ン、CRP(C反応たんぱく質)の値が高いほど「有効」だった。また、統計上
有意とは言えないものの、脂肪細胞から分泌されるホルモンであるアディポネ
クチンが低いほど「有効」となる傾向も見られた。「浮腫」の副作用は、アデ
ィポネクチンの数値が高いほど多く現れ、アディポネクチンが高い患者は、
「有効性が出にくく浮腫は発生しやすい」結果が分かった。

マレイン酸エナラプリルは、アンジオテンシン2の濃度が高いほど有効性が高
く、レニン値が高いほど、咳嗽(がいそう)の副作用発生が多かった。同事業
は2000年度から3年計画で実施。各薬剤について300弱の症例を通じて調べた。

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