感染症週報 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が増加
公開日時 2003/10/27 23:00
国立感染症研究所が10月27日までにまとめた感染症週報第41週(10月6~12日)
によると、急性咽頭炎などを引き起こすA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数
が増加している。第34週(定点当たり報告数0.44)から増加傾向を示し、上下
しながら38週(0.44)以降、39週(0.51)、40週(0.58)、41週(0.78)と3
週連続で増加した。過去10年間の同じ週と比べ最も高い数値。鳥取(3.16)、
山形(2.00)、宮崎(1.78)などでの報告が多い。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の患者数は毎年これから冬にかけて徐々に増加し
てくる。ここ数年、患者報告が増加傾向にあるのは、迅速診断キットなどの普
及による影響もあると見られるという。