厚労省 SARS治療マニュアル公表へ
公開日時 2003/10/29 23:00
厚生労働省は10月29日、重症急性呼吸器症候群(SARS)の治療マニュアルがま
もなく完成することを明らかにした。同日開いた厚生科学審議会感染症分科会
で委員の質問に答えた。11月5日施行予定の改正感染症予防法でSARSが対象疾
患になること、世界的に発生は終息したものの今冬の再発生が懸念されること
などから、厚労省は同分科会で対策について説明した。
分科会でSARS対策について厚労省が説明した中で、入院対応医療機関は全国で
287施設、陰圧病床739床が整備され、外来診療協力医療機関も全国で759施設
確保していることを明らかにした。また、SARSが疑われるとして医療機関を受
診する際には、他の来院患者や医療従事者への感染を防ぐため、事前に保健所
や医療機関に電話で相談の上、指示に従うよう一般向けに広報するという。