第一製薬中間決算 増収・増益、クラビットが8.6%増の215億円
公開日時 2003/10/30 23:00
第一製薬は10月30日、04年3月期中間決算(連結)を発表した。売上高は国内
で広範囲経口抗菌製剤「クラビット」が好調だったこと、昨年12月にグループ
会社に加わった第一サントリーファーマの寄与もあり、前年同期比0.3%増収。
研究開発費が約14%増加したため、営業利益、経常利益は減少。純利益は法人
税改正に伴う税金負担の減少などで13.4%増加した。
主力品(国内)では、クラビットが8.6%増の215億円と好調で、通期も当初予
想の452億円から466億円(前期446億円)に上方修正した。
昨年7月に緊急安全性情報を出した抗血小板剤「パナルジン」は、安全対策を
最優先し16.4%減の163億円だったが、当初予想した148億円を上回った。通期
でも当初予想の285億円から308億円(前期360億円)に上方修正した。4月に
発売した急性心不全治療薬「ハンプ」は28億円と計画通りに推移、通期でも当
初予想の52億円から58億円に上方修正した。
開発品の状況では、アンジェスMGと販売提携、アンジェスが開発中のHGF遺伝
子プラスミドの国内上市予定時期について、末梢性血管疾患を当初の04年度か
ら06年度に、虚血性心疾患について当初の07年度から09年度に変更した。
〔04年3月期中間決算(連結)〕
売上高 1623億600万円(0.3%増)
営業利益 264億4100万円(5.0%減)
経常利益 265億7200万円(3.9%減)
純利益 153億1100万円(13.4%増)
〔04年3月期通期決算予想(連結)〕
売上高 3220億円(前期3220億1100万円)
経常利益 460億円(536億9400万円)
純利益 260億円(135億6700万円)