インフルエンザ抗体速報 香港型で高い保有率
公開日時 2003/11/04 23:00
国立感染症研究所情報センターは11月4日までに、03/04シーズンのインフル
エンザ抗体保有状況調査速報・第1報をまとめた。全国12道県から寄せられた
3019血清検体について調べた結果、A/パナマ/2007/99(H3N2)〔香港型〕の抗
体保有率は、年齢層別に10~14歳で約75%。5~9歳、15~19歳も60%を超え
た。過去2年と比較すると0~9歳、50代を除いてどの年齢層でももっとも高
い抗体保有率だった。
また、A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)〔ソ連型〕は5~19歳で約50%、0
~4歳、20代、60歳以上が約20%の保有率。過去2年と比べ全年齢層で同程度
か高い数字。一方、B/山東/7/97(ビクトリア系統株)は、抗体保有率がもっ
とも高い20代でも約20%だった。今シーズンのワクチンは、最近の流行からこ
れら3株を混合した。同速報は同センターの専用サイト
http://idsc.nih.go.jp/yosoku99/index.htmlで随時更新される。