三菱ウェルファーマは11月５日、04～06年度の新中期経営計画を策定、営業力
強化策として、MRについて急性期担当、慢性期担当に区分けし、１人当たりの
担当品目を絞り込む考えを示した。社員数の削減を進めるが、MR数については
現状を維持する方針。小堀暉男社長は「07年度まで大型新薬の上市予定がない。
現有製品で厳しい市場環境に立ち向かっていかねばならない」と述べ、３年間
を基盤構築と企業体質改善のための期間と位置づけた。

新中計は（１）営業力の強化（２）生産・技術部門の最適化（３）トータルコ
ストダウン（４）研究開発成果の確実化と国際事業化──の４本柱。選択と集
中をコンセプトとする営業戦略に基づき、研修体系強化や成果主義を基軸とし
た人事制度運用により「MR力」を、効能追加・剤型追加の加速により「製品力」
を強化する。MRについて急性期担当、慢性期担当に区分けし専門性をより高め
た営業体制を構築、育成領域・品目の絞り込みを行う。

〔新中計の06年度業績目標〕
売上高　　　2400億円
営業利益　　　300億円
純利益　　　　150億円
研究開発費　　510億円