厚労省 MSDの21価肺炎球菌結合型ワクチン・キャップバックス筋注を承認
公開日時 2025/08/12 04:50
厚生労働省は8月8日、MSDの21価肺炎球菌結合型ワクチン・キャップバックス筋注シリンジを承認した。効能・効果は「高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防」となる。
承認された製品は次の通り(カッコ内は一般名、製造販売元)
▽キャップバックス筋注シリンジ(21価肺炎球菌結合型ワクチン(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)、MSD):「高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間は8年。薬効分類631。
21種類の肺炎球菌血清型に対応し、成人に特化して設計された21価肺炎球菌結合型ワクチン。成人の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因として多くみられる21種類(3、6A、7F、8、9N、10A、11A、12F、15A、15C、16F、17F、19A、20A、22F、23A、23B、24F、31、33F及び35B)の肺炎球菌血清型に対応しており、そのうち8種類(15A、15C、16F、23A、23B、24F、31、35B)は、これまでに承認されている肺炎球菌ワクチンが対応していない、本剤固有の血清型となる。
MSDによると、キャップバックスは日本人成人の市中肺炎の原因となる肺炎球菌血清型の71.9%、IPDでは80.3%に対応しており、従来のワクチンに比べてさらに広く肺炎球菌感染症を予防することが期待できるとしている。
用法・用量は「1回0.5mLを筋肉内に注射する」。