健保連 老人保健給付率「9割」下回る
公開日時 2003/11/13 23:00
健康保険組合連合会は11月13日、医療費のうち患者自己負担を除く保険からの
給付率(実効給付率)について、老人保健は03年度89.4%nになるとの推計を
発表した。90年には96.7%だったが、一部負担金を引き上げる複数回の制度改
正を経て低下、00年には92.3%になった。9割を切るのは初めて。また、健保
組合(一般)本人は75.3%(00年度83.3%)、同家族も75.3%(同76.0%)と
推計した。
医療費の一部負担額が一定以上になると、高額医療費として加入する保険から
補てんされる。昨年の法改正で老人保健は原則1割、高額所得者2割の完全定
率負担に移行。健保連は「高額所得者を全体の1割程度と試算、それに『高額
医療費』分を上乗せした」と説明している。一般本人も制度改正で自己負担額
が上がったため、給付率はかなり下がると推計している。