中外製薬 優先審査のペガシス発売
公開日時 2003/12/15 23:00
中外製薬は12月12日から、C型慢性肝炎治療薬「ペガシス皮下注90ug」「同18
0ug」を発売した。週1回の投与を可能にした、日本で初めてのペグインター
フェロン(IFN)製剤。優先審査が適用され、申請から1年強で薬価収載され
た。薬価は90ugが1バイアル1万5634円、180ugが同3万587円。
国内でIFN投与を受けているC型慢性肝炎の患者は年間3~4万人。週1回投
与で患者の治療手段の選択肢が広がった。フェーズ2試験では、投与終了後24
週時のHCV-RNA陰性化率は全体で36.1%。IFNが効きにくいといわれるジェノタ
イプ1b型高ウイルス量の症例でも15.5%だった。副作用は既存のIFN製剤に比
べインフルエンザ様疾患の発現頻度は低下しているが、自覚症状の現れにくい
臨床検査値の異常は多く発現しており「十分な経過観察が必要」としている。