日看協・会長 ゼロ改定で安全確保に懸念
公開日時 2003/12/21 23:00
日本看護協会の南裕子会長は12月19日の記者懇談会で、前日の中医協・総会で
改定率が決着した次期診療報酬改定について、医療の質向上や安全性確保、小
児医療と精神医療への重点配分といった方針を評価した上で、本体部分の「ゼ
ロ改定」に関しては、「現場で看護者がますます忙しくなる中、これで医療の
安全を守ることができるのか」と懸念を示した。
関連して、看護職として初の中医協専門委員にこのほど就任した、岡谷恵子専
務理事は、「02年のマイナス改定で看護職の給与、人員配置に影響が出てきて
おり、(実質の)マイナス改定となる次回も大きな影響が出る可能性がある」
と指摘。「病院機能にふさわしい適正な人員配置」のために、現状では「患者
2人対1人」が評価の上限の配置基準について、「患者1.5人対1人」の新設
を求める考えを示した。