厚労省 処分医師への再教育など事故対策
公開日時 2003/12/25 23:00
坂口力厚生労働相は12月24日で、「医療事故対策緊急アピール」を発表した。
「人」「施設」「もの」の3本柱で対策を立てる。「人」面では、刑事事件に
ならなかった医療過誤に対しても医師法上の処分強化を図るとともに、刑事、
民事を問わず処分を受けた医師、歯科医師に対する再教育の制度を検討する。
一方、「施設」面では、手術室、集中治療室などのハイリスク施設、部署での
リスク要因を明確化し、安全ガイドラインの作成を進める。「もの」に関して
は、二次元コードやICタグを使った医薬品の管理、名称・外観の類似性評価の
ためのデータベース整備、抗がん剤など特に慎重な取り扱いを要する薬剤の処
方に関する条件明確化などで薬剤使用の安全管理徹底を図る。また、新しい技
術を用いた安全面でも優れた医療技術の研究開発を推進する。