対象成分（カッコ内は申請があった販売名、申請者）と、適応拡大の申請によ
る「効能・効果」「用法・用量」（抜粋）は次の通り。

▽クエン酸フェンタニル＝麻酔用鎮痛剤「フェンタネスト」（三共）ほか＝バ
ランス麻酔時の鎮痛
▽エピネフリン＝蜂刺されによるアナフィラキシー補助治療剤「エピペン注射
液」（メルク・ジャパン）ほか＝食物、薬物などに起因するアナフィラキシー
反応に対する補助治療
▽ブレオマイシン＝抗がん剤「ブレオ」（日本化薬）＝精巣腫瘍
▽塩酸セレギリン＝パーキンソン治療剤「エフピー錠2.5」（藤本製薬）＝「
レボドパ含有製剤と併用」を削除
▽イホスファミド＝抗がん剤「注射用イホマイド」（塩野義製薬）＝精巣腫瘍
（ただし他の抗がん剤と併用）
▽アスピリン＝抗血小板剤「バイアスピリン錠」（バイエル薬品）＝川崎病
▽無水エタノール＝「無水エタノール注『シミズ』」（清水製薬）ほか＝肝細
胞がん
▽塩酸モルヒネ＝鎮痛剤「塩酸モルヒネ注射液10mg『タナベ』」（田辺製薬）
ほか＝硬膜外に注射する場合は１回２～６mgを生理食塩液又はブドウ糖注射液
５～10mlに希釈
▽メトトレキセート・塩酸ドキソルビシン・シスプラチン＝葉酸代謝拮抗剤
「注射用メソトレキセート」（日本ワイスレダリー）ほか＝M-VAC療法、尿路
上皮がん
▽乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体＝血漿分画製剤「ファイバ」（バク
スター）＝血液凝固第８因子または第９因子インヒビター保有患者の血漿中の
血液凝固活性を補い出血抑止
▽セフトリアキソンナトリウム＝セフェム系抗生物質製剤「ロセフィン静注用」
（中外製薬）ほか＝淋病、淋菌性尿道炎・子宮頚管炎・咽頭炎
▽1-塩酸エフェドリン＝鎮咳剤「塩酸エフェドリン注『三研』」（三和化学研
究所）ほか＝麻酔管理時の血圧降下
▽アザチオプリン＝免疫抑制剤「イムラン錠」（グラクソ・スミスクライン）
＝肺移植
▽シスプラチン＝抗がん剤「ランダ注」（日本化薬）＝M-VAC療法、膀胱がん、
腎孟尿管腫瘍
▽塩酸ドキソルビシン＝抗がん剤「アドリアシン注」（協和発酵工業）＝M-VA
C療法