厚生労働省の薬事・食品衛星審議会は１月23日、医薬品第２部会を開き、メト
トレキサート、硫酸ビンブラスチン、塩酸ドキソルビシン、シスプラチン４成
分について、「尿路上皮がん」に対するM-VAC療法（多剤療法）の効能・効果
追加を了承した。承認申請中の適応外使用でも特定療養費制度の対象とする今
月スタートの制度第１号としてすでに特定療養費払いが受けられる。同時に、
ワイスの抗葉酸代謝拮抗剤「筋注用ロイコボリン」「ロイコボリン錠５mg」
（一般名：ホリナートカルシウム）も、同療法で用いるメトトレキサートの解
毒で用法・用量追加を了承した。【４成分の一般名などは下段に掲載】

また、ヤンセンファーマの経口抗真菌剤「イトリゾールカプセル50」（一般名：
イトラコナゾール）で、爪白癬の用法・容量について、１回200mgを１日２回
１週間投与しその後３週間休薬するサイクルを３度繰り返す「パルス療法」へ
の用法・用量変更も了承。爪白癬以外の表在性皮膚真菌症は、従来どおり50～
100mgを１日１回経口投与とする。その他、ワイスのカルバペネム系坑真菌薬
「オメガシン点滴用0.3ｇ」「同バッグ」（ビアペネム）について、敗血症の
効能・効果追加も了承した。