厚労省 インフルエンザワクチン5日間で8万本返品
公開日時 2004/02/09 23:00
インフルエンザワクチンの不足が指摘されながら1月26日から同30日の間に全
国の医療機関から8万984本のワクチンが医薬品卸販売業者に返品されたこと
が、厚生労働省のまとめで分かった。全納入数1476万2800本の約0.5%に上る。
奈良(1.5%)、青森(1.4%)、和歌山(1.3%)、愛知(1.2%)、岐阜(1.
1%)など、この5日間のみで1%以上を返品した県もあった。2月9日の全
国薬務関係主管課長会議で報告された。
今シーズンのインフルエンザワクチン供給量は昨シーズン(1040万本)の約4
割増。しかし、地域的な偏在のため複数の都府県で入手できない医療機関のあ
ることが分かり、厚労省は全国の都道府県に、ワクチンを融通しあうよう指示。
1月22日以降、融通の要請はなくなったという。厚労省は、「在庫量を正確に
把握し、ワクチンの融通を行う体制を構築する必要がある」としている。