保団連 04年改定「医療の質、安全確保に不十分」
公開日時 2004/02/16 23:00
坂口力厚労相からの諮問を受け中医協が2月13日答申した04年度診療報酬改定
について全国保険医団体連合会(保団連)は16日までに、「医療の質、安全確
保には極めて不十分」とする談話を発表した。手術の施設基準で、診療現場な
どが全廃を求めていた減算方式を一部残したことについて、「規模と機能によ
って医療機関の選別、淘汰を一層すすめ、医療供給体制を再編・合理化しよう
とするもの」と指摘した。
また、200床以上病院の再診料である「外来診療料」の包括範囲拡大について、
「公的医療費の抑制を目的とする包括点数の拡大」と位置付け。関連して、試
行的に民間病院へ対象拡大が決まったDPC(診断群分類別包括評価)に対し、
導入による患者や医療機関への影響調査、分析を徹底して行うことを求めた。
さらに、差額ベッドの要件緩和について、「混合診療の実質的解禁につながる
特定療養費の拡大」とした。