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厚労省・安全性情報 チアマゾール副作用死の8割が60日以内

公開日時 2004/02/26 23:00

甲状腺剤「チアマゾール」(販売名:メルカゾール錠、メルカゾール注)で投
与開始後、短期間に重篤な無顆粒球症の副作用が発現し死亡にいたるケースが
報告されたことから、厚生労働省は2月26日、医薬品・医療用具等安全性情報
198号で、注意を呼びかけた。添付文書に、「少なくとも投与開始後2ヵ月間
は、原則として2週に1回、それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液検査
を実施」するよう明記。また、メーカーは、熱が出たりのどが痛い場合には早
急に医師に相談することを内容とした、患者向け文書を作成した。

同剤をめぐっては2001年10月にも安全性情報で、「定期的な血液検査」を指示
したが、その後も5例の死亡報告があった。死亡のうち8割が、投与開始後60
日以内の発現だった。

また、脳保護剤「エダラボン」(ラジカット注)との関連が疑われる、急性腎
不全による死亡が03年9月だけで8例報告され、安全性情報は、脱水のある患
者を慎重投与に追加した。同剤は01年上市後、02年10月に急性腎不全に関する
ドクターレターを配布したが、これまでに68例の死亡報告があった。昨年夏は
冷夏だったが、9月に入って残暑が厳しく、脱水症状になりやすかったのでは
ないかとみられる。

その他、同安全性情報は、不整脈用剤「塩酸ランジオロール」(注射用オノア
クト50)重大な副作用に心停止、完全房室ブロック追加▽高脂血症用剤「コレ
スチミド」(コレバイン)腸閉塞を禁忌に▽前立腺肥大症治療剤「酢酸クロル
マジノン」(プレニバール錠など)重要な基本的注意に肝機能障害に関する記
載▽抗がん剤「パクリタキセル」(タキソール注)急性呼吸窮迫症候群、播種
性血管内凝固症候群(DIC)を重大な副作用に▽血清カリウム抑制剤「ポリス
チレンスルホン酸カルシウム」(アーガメイトゼリーなど)腸閉塞を禁忌に―
―についても注意喚起した。

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