中医協は３月17日の総会で、高度先進医療の承認申請手続きを簡素化する対象
として、心臓移植手術など17種類の技術を決めた。これまで、すでに承認され
た技術であっても承認を受けた以外の医療機関が実施するには、新規技術と同
様の審査手続きが必要だった。簡素化により、特定承認保険医療機関であるこ
となどを条件に、専門家会議での検討や中医協での了承、厚生労働大臣承認を
省く。心臓移植、生体部分肺移植は、移植関係学会合同委員会で選定された施
設が対象。

手続き簡素化の対象技術は次の通り。

インプラント義歯、顎顔面補綴、培養細胞による先天性代謝異常診断、経皮的
埋め込み電極を用いた機能的電気刺激療法、実物大臓器立体モデルによる手術
計画、進行性筋ジストロフィーのDNA診断、歯周組織再生誘導法、接着ブリッ
ジによる欠損補綴並びに動揺歯固定、光学印象採取による陶材歯冠修復法、血
小板膜糖蛋白異常症の病型および病因診断、肺腫瘍のCTガイド下気管支鏡検査、
先天性血液凝固異常症の遺伝子診断、SDI法による抗がん剤感受性試験、抗が
ん剤感受性試験、腹腔鏡下肝切除術、心臓移植手術、生体部分肺移植術