財団・調査 医薬品「高齢者への有効性、安全性」配慮を
公開日時 2004/03/31 23:00
ヒューマンサイエンス振興財団は3月31日、「高齢患者に対する医療の現状に
関する調査」結果をまとめた。製薬企業に対する医師の要望として、「高齢者
に関する有効性、安全性などのデータの充実と提供」(88.0%)、「高齢者に
向けた製剤上の工夫、改善」(52.0%)といった項目が高い割合で上がった。
調査は03年9月18日~11月16日、高齢者医療の実情、課題を明らかにする目的
で、老人科、総合診療科、内科で勤務する医師を対象に実施。郵送で調査票51
0件を配布し、133件(26.1%)の回収があった。
高齢の患者について、若年、中年の患者とは「変えている」のは、治療薬剤の
用量(82.7%)、治療薬剤の種類(75.9%)、服薬指導の仕方(73.7%)――
など。また、薬剤の使用に関し、56.4%が「費用対効果を検討の上、必要に応
じて新薬、ジェネリック薬を使い分ける」と答えた。