日歯 会長逮捕で「謝罪」
公開日時 2004/04/15 23:00
診療報酬改定を巡る議論で金品の授受があったとして東京地検特捜部は4月14
日夜、贈賄容疑で日本歯科医師会(日歯)の臼田貞夫会長ら同会幹部5人と、
収賄容疑で健康保険組合連合会の下村健副会長、別の中医協支払い側委員の計
7容疑者を逮捕。これを受け日歯は翌15日、緊急の理事会を開き対応を協議し
た。会合後の記者会見で会長代理の井堂孝純副会長は、「国民の皆様へ」とす
る文書を読み上げ、「現実を厳粛に受け止め、国民の信頼を回復すべく公益法
人としての社会的役割を果たす」と謝罪した。【「国民の皆様へ」は下段に掲
載】
理事会では、日歯本体と政治団体である日本歯科医師連盟の双方に対策本部を
設置することや、会員向けに事実関係の報告を早急に行うことなどを決めた。
会見には、拘置されている会長らに接見した弁護士も同席したが、「捜査が始
まったばかりでもあるし、ここであれこれ申し上げるのはいかがか」と述べ、
容疑に対するコメントは控えた。
一方、健康保険組合連合会は同日、ミクスeX-pressニュースの取材に対し、
「事実関係を集めているが、報道されているような情報以外はなかなか入って
こず苦慮している」と答えた。