大正製薬 ケトライド系抗菌剤ABT-773の開発中止
公開日時 2004/04/22 23:00
大正製薬は4月22日、国内でアボットジャパンと共同開発(フェーズ2)して
いたケトライド系抗菌剤「ABT-773」の開発中止を発表した。「有効性、安全
性に問題があったわけではなく、開発の優先順位、投資効率などを考慮した開
発戦略上の決断」としている。海外での開発を行っていた米アボットは開発優
先順位が下がったことを理由に既に中断していた。
国内では、ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤T-3811のフェーズ3が富山
化学によって進められており、大正富山医薬品の主力のマクロライド系抗生物
質クラリスの後継と位置づけられているという。