厚労省 アクションプラン進捗状況まとめる
公開日時 2004/05/05 23:00
厚生労働省は4月30日、医薬品産業ビジョン「国際競争力強化のためのアクシ
ョンプラン」に対する進捗状況をまとめた。添付文書に関し、「引き続き、患
者、国民向けの説明文書や、注意すべき自覚症状をランク付けして提供するた
めの情報ツールの検討を行っている」とするなど、同プランに対する取り組み
の現状や課題を明らかにした。
開発に関し、05年度までに5000人の養成を目指す治験コーディネーター(CRC)
は、国立病院などで03年10月に新たに16人配置し計64人になるなど、雇用先確
保が進んだ。国立大学病院は03年度までに16大学病院に32人の定員を設置した。
さらに、国立大学病院ではすでに42病院に治験管理センターを設置、うち、4
病院は治験専用外来を設置した。
一方、医薬品コードの統一などIT化、標準化については、表示する情報の内容
やコード体系について、関係業界を含めた標準化のための検討会を04年度中に
設置する。独立行政法人医薬品医療機器総合機構で拡充予定の「情報提供シス
テム」について、05年度をめどに、安全性、有効性、品質、価格などが比較可
能となるよう、改良に向け関係者と協議が進んでいる。