厚労省 03年12月の医療費4.2%の高い伸び
公開日時 2004/05/18 23:00
厚生労働省が5月18日までにまとめた最近の医療費の動向(MEDIAS)によると、
03年12月の医療費の伸びは前年同期比4.2%で、03年度に入って最も高かった。
入院診療費(2.4%)より入院外診療費(4.2%)の方が高いのが、4~12月
(総計1.8%、入院2.0%、入院外0.4%)の傾向との違いだ。
02年10月の老人医療費定率一部負担完全実施から1年を経過した03年10月には、
高齢者を中心とした受診控えによるマイナス効果がなくなり、03年4~9月
(総計1.6%、高齢者2.8%)より同10~12月(総計2.3%、高齢者5.6%)の方
が高め。しかし、12月にとくに高く伸びる要素は考えにくく、保険局調査課は
「原因はよく分からない」としている。
1月以降は、前年の同じ時期にインフルエンザが流行し医療費を押し上げたこ
となどから、その反動で「低めの伸び」(調査課)に抑えられそうだ。