バイタルネット 中期経営計画で営業利益率1.3%確保へ
公開日時 2004/05/24 23:00
バイタルネットの鈴木賢社長は5月24日の決算記者会見で、今期から3ヵ年の
新中期経営計画「V-STAGE」を発表した。07年3月期売上高は3000億円に置き、
粗利率の低下を極力抑えながら販管費率を6.95%にまで圧縮。その結果、営業
利益率を04年3月期の0.5%から1.3%に上昇させる考えだ。
医薬品卸が5大グループに集約されるなか、その一つである同社は売上総利益
こそほぼ業界平均並みだが、販管費の高さが課題となっていた。中計初年度の
今期は経費抑制の第一弾として、約100人の従業員を削減、1650人体制に移行
する。人件費は122億円から117億円に絞り込まれる。一方、売上総利益率は3
年間で9.02%から8.25%のダウンにとどめる。
中計では営業組織の改革も実施、これまで「ヘルスケア」「医薬」「機器診断
薬」に分けていたMSを“顧客起点”に再編成、「量販」「エリア」「病院」に
改める。物流戦略では、2つの物流センターによるバックヤード体制を強化、
品目数を2500から7000に増やす。年1億円程度の物流割戻しが増額し、支店間
の運送費も同2000万円削減できる。